あつた鶏飯
美味しく
炊き上がりました。
文化も期限も
未来へつなぐ
about us
「あつた鶏飯」 商品開発Project
私たち杉浦ゼミの研究テーマは「地域イノベーション」です。2022年度は、名古屋学院大学の本拠地名古屋キャンパスがある名古屋市熱田区の地域資源を活かして地域課題の解消に寄与することを目的にProjectを展開しました。
2021年度に商品開発したアップサイクルフード『ほわいとまと』に引き続き、株式会社あいち食研さんとのコラボ企画第2弾として、江戸時代末期に食べられていたご当地グルメである『けいはん(鶏飯)』を、現在風にアレンジして缶詰商品として復活させました。
令和版「あつた鶏飯」として復活させ普及させることで熱田の魅力の認知が広まり、地域活性化に繋げられればと思っています。
Re-name
「Re-name」とは・・・
私たち名古屋学院大学杉浦ゼミの
プロジェクト名称であり、これから
開発していく商品に統一してつけていく
ブランド名称でもあります。
廃棄されそうなモノの素材・特徴を生かして
新たな価値を付加し、別のモノに
生まれ変わらせる、アップサイクルで
生まれたモノに新たな名前をつける、
私たちの活動そのものを表しています。
プロジェクトのブランドロゴも自分たちで
考えました。
杉浦ゼミの「杉」をモチーフとした
デザインと、アップサイクルを想起させる
矢印とを組み合わせました。
商品説明
あつたの歴史・食文化に着目!
江戸時代のご当地グルメ
環境にも身体にも優しい商品にアレンジして
想いを缶に詰めました
缶詰なので長期保存が可能です。ご家庭や事業所で、災害時のお食事「防災食」として備えていただくにも最適です。
その食べ方は、無限大。
“食べたくなるおいしさ”を追求した『あつた鶏飯』
日常的にも是非ご賞味ください。
『あつた鶏飯』は、文化も期限も未来へつなぐ、環境にも体にもやさしい商品です。
私たち名古屋学院大学杉浦礼子ゼミナールに所属する「防災士」の資格を持つ学生と、あいち食研さんとが連携して開発しました。
『あつた鶏飯』の開発コンセプトは、「あつた×防災×サスティナブル」。
「誰一人 とり残さない」をテーマに、幅広い年代の方、糖質制限のある方、ダイエット中の方、被災された方など多様な方にお召し上がりいただける商品です。
あつたの歴史・食文化に着目し、防災・減災、そしてサスティナブルを掛け合わせ、CSV(Creating Shared Value)つまり経済的価値も社会的価値も創造する商品を実現しました。
鶏飯の歴史
「けいはん(鶏飯)」は、ご存知ですか。
あの歌川広重が東海道の宿駅を中心に景観などを描いた浮世絵としても有名な「東海道五十三次」。その41番目の宿場「宮宿」は、現在の名古屋市熱田区で熱田神宮の門前町として栄えていました。その宮宿で、江戸時代末期に、ご当地グルメとして人気だったのが「けいはん(鶏飯)」です。
唐きび(トウモロコシ)の煮汁で炊き込んで、鶏飯に似た香ばしい味がしたご飯を「けいはん」と名付けて売っていたようです。熱田風土記には、“鶏飯のにせもの”を作り売り出していたと記されているので、「けいはん(鶏飯)」といっても鶏肉は入っていなかったようです。
尾張名所図会と美濃路「熱田宿から南寺町へ」http://network2010.org/article/1186
江戸時代末期、宮宿で「…商売大繁盛めでたし、めでたし…」と記されるほど愛されていた「けいはん(鶏飯)」を復活させ、熱田を盛り上げようと現在版にアレンジしたレシピを創作した団体があります。それが、「あつた産業再発見マイスターの会」さんです。
鶏飯に「あつた」の地名を付したネーミング『あつた鶏飯』の名付け親でもあります。
マイスターの会さんが現代風にアレンジした『あつた鶏飯』には、高野豆腐を鶏肉に似せて揚げた“鶏肉もどき”が入っているそうです。是非、食べ比べしてみてください!
あつた産業再発見
マイスターの会
召し上がり方
開けてすぐ美味しい
一手間で更に美味しく
そのままでもお召し上がりいただけますが、お茶碗やお皿に移し替えて、電子レンジで温めるとより美味しくお召し上がりいただけます。
また、お茶漬けにしてもお出汁とよく合います。
アレンジ
レシピ
活用様々
防災食から献立の主役に
和風オムライス
【材料】
あつた鶏飯
卵
サラダ油
和風あんかけ
┗白だし
┗醤油
┗水
┗水溶き片栗粉
しらす
大葉
1缶
2個
適量
大さじ2
小さじ1
150ml
大さじ2
適量
適量
【作り方】
①あつた鶏飯をお皿に移し、電子レンジで温める。
②熱したフライパンに油を敷き、卵を焼き①にのせる。
③和風あんかけを作り、全体にかける。
④お好みでしらすや大葉などをのせる。
ライスボールコロッケ
【材料】
あつた鶏飯
チーズ
揚げ油
衣
┗小麦粉
┗卵
┗パン粉
1缶
30g
適量
大さじ1.5
1/2個
100g
【作り方】
①あつた鶏飯をボールに移し、チーズを混ぜて丸く成型する。
②衣をつけ、180℃の揚げ油でキツネ色になるまで揚げる。
③お好みのソースなどで盛り付けて出来上がり。
キャンプ雑炊
【材料】
あつた鶏飯
インスタント麺の残り汁
卵
万能ねぎ
きざみ海苔
1缶
300g
1個
適量
適量
【作り方】
①インスタントラーメンの残り汁にあつた鶏飯を入れて沸騰するまで沸かす。
②溶き卵を全体にまわし入れ、卵に火を通す。
③お好みで薬味を盛り付ける。
熱田ブランド
熱田ブランドとは
たいへん古い歴史を持つ熱田には、古代から
受け継いだ歴史や文化、自然があります。
また、熱田の地に住んでおられる方々の
志があり、ものづくり産業や交流・交易の拠点と
して大いに繁栄した歴史もあります。
そして、その志は現在、
「熱田を盛り上げていこう」
「次世代へつなげていこう」
という新たな取り組みへとつながっています。
過去から未来へ引き継がれていく、これら
「あつた」のすべてが「熱田ブランド」です。
「熱田ブランドマーク」を使用したパッケージデザイン、考えました!
パッケージの上部(中央)にある赤いマークは、「熱田ブランドマーク」です。私たちが通う名古屋学院大学のキャンパスは熱田区にあり、熱田の魅力を発信する「あつた人」の一員という意識をもって、本商品『あつた鶏飯』を開発しました。そして、完成したら「熱田ブランドマーク」を付すことを許可いただける商品にしたいと思い取り組みました。
熱田はたいへん古い歴史のあるまちで、これまで多くの方から愛されてきました。そのため、熱田の魅力を語る上で熱田の歴史は欠かせません。そこで私たちは熱田の歴史について調べました。その際に出会ったのが、熱田が東海道の宮宿として栄えていた江戸時代、当地グルメとして愛されていた「けいはん」です。その出会いが今回の商品開発の“原点”となっています。
『あつた鶏飯』の開発プロジェクトは、熱田の歴史から着想を得て開発したことや、交流の拠点であった宮宿で食べられていた食文化を現代風にアレンジさせ商品化し、防災・減災の視点から次の世代につなぐ取組みなので、熱田ブランドのコンセプトと一致しています。よって、熱田区役所に熱田ブランドマークの使用承認申請の手続きを進め、無事に承認され、今回『あつた鶏飯』のパッケージデザインの一部に熱田ブランドマークを使用する運びとなりました。